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(1)『現代台湾鬼譚 海を渡った「学校の怪談」』 伊藤龍平/謝佳静 青弓社
(2)『隠された神々 古代信仰と陰陽五行』 吉野裕子 人文書院
(3)『大いなる邪馬台国』 鳥越憲三郎 講談社
(4)『神々と天皇の間』 鳥越憲三郎 毎日新聞社
(5)『日本古代の民族と国家』 水野裕 大和書房
(6)『古代日本正史』 原田常治 同志社
(1)以外は古い本が多いですが、もう手に入らないと思っていた本が結構手に入りました。
(1)はアカイイトをやった人にも面白い内容です。例えばアカイイトでは見鬼の術が出てきますが、台湾では陰陽眼という似たようなものがあるらしいです。
また、日本のヲタク文化などの受け入れられてきた経緯も語られており、日本文化の台湾における浸透ぶりがよく解ります。
あとがきでは、南台科技大学の学生さん達が東日本大震災でお亡くなりになられた方々の為に、日本の新聞の切り抜きに載っている人々の名前をお札に書いて、廟に収めたという話が載っていて感動しました。
しかもそのことは被災者の方々にお知らせしたのではなく、純粋に亡くなった方々の為に供養を行うためだったとのことです。
また、台湾からの義捐金は二百億円を超えたらしいのですが、民間からの支援は世界一であるらしいです。
去年は台湾ともギクシャクしていたかも知れませんが、(てか外省人が仕掛けたことなのでしょうが)このような好意があったことも我々日本人は忘れてはならないと思います。
(2)なんか吉野氏の他の著作で読んだような……良く調べてから買えと言う事でしょうか
(3)リメイク版ともいえる『女王卑弥呼の国』を持っているのでいらない気がしましたが、こちらの方が参考文献として挙げられることが多いので解った上で購入。
(4)あまり評判がよろしくない(というか支持しているのは自分が知る限り原田実氏ぐらいでしょうか?)葛城王朝説について載っている書籍ですが、真偽はとにかく面白いんですよね。鳥越先生の著書は物部王朝説といい、魅力的には感じるのですが。
(5)本当は『日本古代王朝史論序説』が欲しかったのですが流石に昭和27年発刊ですから手に入らんですか。
まだあまりよく読んでいませんが、実はネオ騎馬民族説と言われるのが嫌いっぽいですね。
(6)伝説のトンデモ本を怖いもの見たさで購入(爆)
しかし……これだけ酷い内容も珍しいですね。七十代の人が書いた文章としてはあまりにも稚拙で、品位にも欠けています。日本神話を女子学生が書いた御伽噺だと威張れるレベルなのかと。
日本に古代が無かったと述べますが、そもそも西暦何年頃の時代区分というものは国によって違うもので、スターリンの定式「世界史の基本法則」によって原始共産制→奴隷制(古代)→農奴制(中世)→資本制(近代)という発展段階で定式化され、戦後日本の歴史学界はこの方式に当て嵌め様としていたのであり、原田氏のようにイタリアの遺跡と比較して日本の古代というのが新しいから古代は無いという論は的外れであるのです。
この本を参考にした書籍というのもたまに見かけるのですが、曲がりなりにも商用で書籍を出せるような人が、どうしてこんな内容の本を参考にしているのかが不思議でなりませんね。
まぁ大歳=ニギハヤヒ説は大野七三氏の『先代旧事本記』に記載されており、(こちらも批判が多いようですが。元ネタは原田氏ですしね)以前から知っており、小説には都合がよかったので取り入れたこともありましたが、この本を読んでいたら絶対やらなかっただろうな。(苦笑)