和風伝奇の傑作アオイシロ、アカイイトの非公式ファンサイトです。 「Other Menus」をクリックするとプラグインが表示されます。(PCのみ)
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
オリンピックがはじまりましたね。
皆様はどのような競技に興味をお持ちでしょうか?
サッカーU23日本代表の大金星は鳥肌が立ちましたが(欲を言えばもう少しシュートの精度を上げて欲しいですが。。。)
格闘技マニアの私が個人的に一番気になるのはボクシングですね。
アマチュアボクシングという名称のせいでプロより低く見られがちですが、四年に一度しかない五輪出場クラスともなるとプロの世界王者よりも3ラウンド以内なら実力が上なのが一般的だったりしますし。
世界選手権銀メダルの村田諒太選手が1階級上のプロの選手をスパーリング圧倒したというニュースがありましたが、村田選手といい勝負が出来そうなのは石田 順裕選手ぐらいじゃないでしょうか? クレイジーキム選手が現役だったら面白そうですが。
また、フライ級の須佐勝明選手の強さはプロでも定評があり、某世界王者が「3ラウンド以内ならプロの世界王者より強い」と認めているのは決して大袈裟ではないでしょう。
そして、現役の世界王者も元オリンピアンの五十嵐選手をはじめ、井岡選手、内山選手はアマチュアトップクラスの実績を残していますし、粟生選手は高校6冠。元王者の八重樫、清水選手と、最近の世界王者、あるいは元世界王者にこれだけの名を連ねるのはアマチュアのレベルの高さを物語っているでしょう。
よく聞くのがアマチュアの選手は体力が無くプロでは通用しないというのも根拠の無い話で、上記の選手達が体力不足などと言われた事があるのか聞いたことが無いです。
一試合のラウンド数は少なくても、試合の期間の間体重を維持する必要があるアマチュアの方がある意味過酷であり、野球で例えればプロが先発ピッチャー、アマは中継ぎピッチャーに置き換えれば解りやすいかと。
先発ピッチャーは中5・6日で大体7回位まで投げる事を求められますが、中継ぎは連投だったり回跨ぎする場合もありますが、出番が多ければ週3、4回で1~2回程度投げさせられ、中継ぎピッチャーの方が選手生命が短いと言われています。
ボクシングに話を戻せば、アマチュアの方がラウンドが短いですが、試合数はプロより遙かに多くこなさなければなりません。
村田選手が110戦。須佐選手たちが大体80~90戦ぐらいですが、これは恐らく世界でアマチュアトップクラスの選手と比較したらそれ程多くないと思いますが、それでもプロでこれだけ試合をこなす選手は殆ど居ないのでは無いかと思います。
話を戻します。今回の五輪で期待したいのは村田選手。
プロでも竹原慎二氏がミドル級で世界王者になったとき、この階級で世界を獲るのは無理と思われていたように、体格や選手層の厚さで日本人には難しいとされてきましたが、このミドル級において外国人相手にもパワー負けせず、むしろ圧倒するような選手が現れるとは思っていませんでした。
アマチュアボクシングに興味を持ち始めたころから興味があった選手ではありますが、階級が階級だし流石に世界では通用しないかと思っていましたが、世界選手権初戦で金メダリストを倒し、そのまま日本人離れしたパワーを見せつけて毎試合のようにダウンを奪い続け、決勝まで駒を進めるとは夢にも思っていませんでした。(奇しくも、今回サッカーU23日本代表が優勝候補スペインを倒したようなものです)
内山選手ですら届かなかった五輪に出れるだけでも凄いと思うのですが、パワーで外国勢を圧倒できるなんて痛快じゃないですか。確かボクシング関連の海外の雑誌では銀メダルを予想されているらしいですが、シードなので2勝すればメダル確定なので充分射程圏内といえるでしょう。期待したいと思います。
須佐選手は国際試合で安定した成績を残してきましたし、北京五輪の前は彼が日本のエースかと思っていましたが、そんな須佐選手ですら予選落ちしたのが信じられなかったです。
その後、引退した時は愕然としましたが、1年のブランクの後に復帰して、アジア予選で見事五輪の切符を掴んでくれました。今回、初戦がキューバの選手というのはくじ運が悪すぎますが、頑張って欲しいです。
清水選手は2回目の出場です。というと全日本選手権十連覇の辻本和正さんと同じですか。確か高校時代も合わせればアマチュア19冠ぐらいだった辻本さんですら1勝しか出来なかった事を考えると難しいかもしれませんが、初戦の相手はガーナ代表とのこと。須佐選手みたいにいきなり強豪国と当る訳でもなさそうなので1勝はしてもらいたいです。
鈴木選手は高校生の時、井岡、大迫選手という高校六冠(?)コンビと同期だったのでそれ程注目されていなかったかもしれませんが、スケールの大きそうな選手に見えたので、自分はその頃から期待していました。(そういえば大迫選手プロ入り後どうしたんでしょうね?)
Lウェルター級では世界選手権銅メダル、北京五輪代表の川内選手の壁に跳ね返されましたが、ウェルター級に上げたら華が開き、五輪の切符を掴みました。注目されるずっと以前から期待していた選手が結果を残したのが嬉しいですね。
ただ、国際試合の経験となると他の三選手より劣るので、少し厳しいかもしれませんが、海外の選手からすればノーマークで研究もされていないだろうという利点もあります。思う存分力を発揮して欲しいです。
五輪出場四人というのは過去最多ですかね? 補欠という形でギリギリ五十嵐選手一人だけが選ばれたアテネ五輪からほんの数年前まで国際試合で殆ど結果を残せていなかったアマチュア暗黒期を知るものとしては、こんな日が来るとは思いませんでしたが、これを機会にもっとアマチュアボクシングが注目されるよう四選手には頑張ってほしいです。
話は多少それますが、アマチュアボクシング界の超新星の井上尚弥選手のプロ入りは残念に思いました。
プロの軽量級の世界王者には、すぐになれるとは思いますが、それよりは五輪のメダルの方が遙かに難しいのでそちらを目指して欲しかったですが……プロ入りしたからには世界王者になって貰いましょう。
期待していた選手と言う事で嬉しいニュースといえば、元アマチュア六冠の上林巨人選手がプロテストを受けたとの事。
竹原2世!上林巨人がプロテストを受験
アテネ後の暗黒期に期待が強かった選手ですが、最近の動向は全く情報が無く、気がかりな存在ではありましたが、プロ入りを目指していたとは。
彼ほどの逸材が埋もれるのは惜しいと思っていたのですが、アマであれ、プロであれ競技を続けてくれるのは嬉しいです。
二年半のブランクは気がかりでしたが、プロテストでのスパーリングは日本二位の選手相手に良い内容だったらしいので心配しなくてもいいのかも知れません。
かつて同階級のライバルだった須佐選手のようにブランクを跳ね返し、(上林選手のが長いですが……)頑張ってほしいです。