和風伝奇の傑作アオイシロ、アカイイトの非公式ファンサイトです。 「Other Menus」をクリックするとプラグインが表示されます。(PCのみ)
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2018年10月21日 アカイイト・アオイシロのファンサイト蒼海緋月のアカイイト元ネタ分析に金毛九尾白面の狐を追加しました。
今更感が拭えませんが、玉藻の前に関しては謡曲『殺生石』ぐらいしか読んだ事が無く、烏月さんのご先祖は登場しないので何か無いのか近代デジタルコレクションで探したらご先祖様の名前だけ出てくる(存在感ゼロですが)狐狩りの伝承があったのでご紹介と、ついでに殺生石についての解説も載せておきました。興味がある方はご覧ください。
楽しい時は何時までも続く訳ではありません。どんなに楽しい事でも必ず終焉の時を迎えます。
表題の通り、蒼海緋月本館の更新は2018年10月21日を以って終了させて頂きます。
葵先生の小説等やり残した事はあるのですが、アカイイト発売14周年をリミットに考えていました。理由は色々ありますが愚痴にしかならないので止めておきます。
アオイシロにも影響を与えている谷川健一氏の著書『青銅の神の足跡』のあとがきに
「私は柳田に出会うまで、さまざまな思想の袋を引き裂いた。しかしそこで見出したものは金貨ではなく、いつも銀貨だった」
と書かれています。
ゲームと民俗学で比較するのも大袈裟ですが、アカイイトをプレーした時に似たような印象を受けました。元々記紀を読んでいた事や、民俗学にも興味を持っていた事もあり、プレー中の様々な神話ネタが、他ゲームでよく見られるような付け焼刃的な知識では無く、きちんと勉強をされている方が創作されたのかなと思いました。ですが、最終ボスの設定や用語解説の誤り等を見ると基礎文献の読み込みが足りないと感じざるを得ない点や、アカイイトに影響を与えている吉野裕子の説は専門家の間でどの様な評価を受けているのか等、改善すれば金貨になり得る作品だったと思え、勿体無く思いました。
私がアカイイトをプレーしたのは2009年頃でしたが、単なる百合作品としてしか評価されておらず、当時から碌な考察サイトも無かった為(知ったかぶりなら沢山ありましたが、どんな著書を読んでいるのかぐらいは文章を見れば解るので)、独自に元ネタ分析や原作に対する多少批判の意味も込めて二次小説を書いたりしました。そういう自分も紅紡などを今読むと饒速日命ネタのトンデモや王朝交代説ネタとか今となっては時代遅れな物も散見され、一寸恥ずかしいですし、銀貨どころか銅貨の価値も無いかもしれませんが、元ネタ分析や二次小説・WKS作製を続け、特に上古の文献に関して色々勉強出来た事は無駄な時間では無かったと思います。
また、谷川健一氏は『青銅の神の足跡』で
「ある日偶然に袋を開いて、はからずもそこに金貨を見出したときのおどろき。私はその事を忘れる事がことは出来ない。私は柳田にいつか恩を返したいと思っていた。恩返しの方法は、師説を民俗学の内側から、内在的に批判し凌駕することであると私はかたくなに信じていた。そしてともかくも本書によってその恩返しの一端が出来た事を嬉しく思っている」
と述べられています。
原作があっての二次創作ですし、流石に原作を凌駕する創作をしよう等と大それた事は考えていませんが、(過去に別会社からゲームライターのお誘いは何回かありましたが、自分の文章がお金にならないぐらい解りますので)私がアカイイトを批判しているのは谷川氏が柳田國男氏に対して抱いていた気持ちと似たような想いと思って頂ければと思います。サイトを通じて、面白い作品を提供して下さったサクセス様に少しでも恩返しが出来ていたらと思います。
2011年11月27日にアカイイト・アオイシロ専用のサイトを作製してから約7年間。(別サイトでアカイイトの二次創作を書いていた頃から合わせると約9年間)やり残しや悔いが無い訳ではないですが、特定のゲームのファンサイトとしては、とても長い間期間続けられたと思います。
今までお付き合い頂きありがとうございました。
当サイトを閲覧していただいた全ての方にお礼を申し上げます。
なお、こちらのブログの更新はもうしばらく続きます。世界樹の迷宮Xもクリアーしてないですしね(マテ)
また、番外編的に記紀の勉強方法のコラム的なものを追加するかも知れません。この手のネタがお好きな方は期待もせずにお待ちくださいませ(マテ