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蒼海緋月本館のアオイシロ元ネタ分析の主な草薙剣の記録・伝承に『源平盛衰記』「老松剣を尋ねる事」を追加しました。
前に沙門道行が剣が盗んだ際の様子がアオイシロの剣の描写に似ている事を書きましたが、同じ巻(日巻第四十四)に竜宮城や大蛇、剣の事が書かれているので、ご紹介させて頂きました。
アオイシロでは『平家物語』よりも『源平盛衰記』の方が元になっているシーンが多いようなので、興味がある方は巻第四十四だけでも読むと面白いかもしれませんね。
宜しければご覧ください。
話が全然変わるのですが、先週の大河ドラマをみて、少々首を傾げてしまいました。
タイトルが「秀吉のたくらみ」とあり、伴天連追放を権力者秀吉の暴走であるかの如くストーリーが構成されていましたが、そもそも当時の宣教師の意図は、他国の住民をキリスト教徒として改宗させ、反乱を引き起こさせ、それを現地の政府が鎮圧しようとすると、キリスト教徒の保護を名目に軍を動かし、その国を征服するというのが常套手段であり、秀吉はその事を知っていた為弾圧したのであり、当然の自衛手段であったのですが、それを安易に秀吉の悪事であるかのような話にするのは如何かと思いました。無論この程度の事は製作者サイドは知っているでしょうから、意図的にこのような作風にしたのでしょうね。
今年の大河ドラマに限らず、妙にキリシタンに同情的な作風が多いのが何かその手の団体の関与でもあるのではないかと勘繰ってしまいます。
(当時の宣教師の異常さは谷川健一先生の『魔の系譜』を読めば解ります。)
日本人の現代の感覚で宗教を軽く見れば、秀吉は悪に映るのかもしれませんが、世界の他国では未だに宗教が元で紛争が絶えないのだから、(しかも大抵の場合、一方の当事者がキリスト教であり、元を同じくユダヤ教とするイスラム教との対立)当時はもっと敏感に反応し、処分が熾烈を極めるのは当然の事なのですけれどね。
もっとも、当時の人の感覚なんてものは完全には解りっこないし、再現できたとしてもそれが現代人がみて面白いか、視聴率を稼げるとは限らないので、現代の感覚を持ち込むというのはある程度は仕方ないと思いますが、あからさまなイデオロギー臭を感じるとどんな作品も駄目に見えてしまうのですよね。完全に中立公正な作品など作れるはずも無いですが、あまりにも押しつけがましくなると、視聴者を楽しませるという本来の目的から逸脱しているのではないかと思います。
受信料を払わされている身としては、こういった作風は最後にしていただきたいと思うのですが、どうせ変わらないでしょうね。