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本日蒼海緋月本館にアカイイトSS紅紡異伝 鬼部伝説 外伝九之巻 -鬼喰らいの鬼-をUPしました。
オリジナルの隼人の少女・白狗が物部に仕えることになったことと、その後の経緯をさらっと書いていますが、メインは白狗が鬼喰らいの鬼としての力を得る話でしょうか? 八頭の大蛇が人間を喰らうのに対し、九頭の蛇が鬼を喰らうと信じられていた事が面白いと思い、小説に取り入れてみました。ま……まぁ平城京跡で発見された木簡に書かれていたものなので、五世紀にこのような信仰があったとは思えないのですが(滝)、興味がありましたらご覧ください。
古代を舞台にした話は今回の話が最後となります。第三之巻以降は『古事記』『日本書紀』『風土記』『万葉集』『先代旧事本紀』『古語拾遺』や各時代の倭人伝などの史料の他、考古学的な話まで取り入れましたが、所詮はきちんと歴史学や国文学を学んだことも無い素人が書いた小説なので色々と変かもしれませんが、その辺は大目に見て頂ければと思います。
本当は雄略朝の三輪氏に関する伝承から、この頃三輪氏が衰退したのかと思い(アカイイトで観月の民達が話すスガルが三輪の神を捕まえたという話も三輪氏衰退と関わるのかと)、その辺を話に絡ませたりしたかったのですが、いい加減に盛り込みすぎな感じがするので止めておきました。他にも色々と書きたくても書けなかった事や、書き忘れたこともあるのですが、一旦古代の話は切り上げる事にします。もしかしたらおまけで書くかもしれませんが、あるいはアカイイトと切り離したオリジナル作品になるかも知れません。
次回は現代の話に戻り、多分最終回になります。よろしければ最後までお付き合い頂ければと思います。